寺号は円珠山光円院遷流寺。浄土宗のお寺で、本寺は上毛かるたの「太田金山子育て呑龍」で有名な太田市の大光院、本尊は阿弥陀如来さまです。
開山は沼田氏の一族、川田四郎光清(円珠姫の父)です。光清は沼田氏とともに真田氏に敗れましたが、その後遁世して名を光円と改め、下川田町宮塚の円珠姫の旧庵(現在は宮塚の薬師堂)を円珠庵として開基したそうです。
その後の慶長11(1606)年、下川田町滝にあった阿弥陀山川田寺が焼失したことにより、聴蓮社諦誉上人が小林処右衛門直重を大檀那として、五反田の薬師十王堂(現在の遷流寺の場所)に円珠庵を移し、併せて伽藍を建立し、竜泉院川田寺と号しました。(阿弥陀山川田寺と円珠庵を合併させたということでしょうか?)
さらに天和元(1681)年、4代目の現蓮社専誉上人が堂宇を改造し、円珠山大誠院遷流寺と改称しました。
参考資料 『川田村誌』
『群馬の古寺 北毛編』あかぎ出版