この無縫搭(主に僧侶の墓塔として使われる石塔で、塔身が卵形という特徴がある)は、現在遷流寺にある圓珠尼の墓石です。
開山龍泉院殿月錦圓珠大法尼位
嘉吉二戌壬年八月十六日維持龍化×歳三百×七×
※ こちらも平安末期の円珠にまつわるものだと思われるのですが、嘉吉2年は1442年であり、平安末期からは200年以上経っています。
遷流寺の掛け軸によると、圓珠尼は207歳まで生きたとあります。
また、この墓石に刻まれている「×歳三百×七×」というのも気になります。(「×」は解読不能という意味です。)